11月度イキイキ人生塾「絵画を楽しむ」
参加者 19名
講師:兵田二郎(大学20期)
プロフィール:和歌山大学経済学部経営学科20期卒、浅野ゼミ、柔道部
現在、瀬戸内海運株式会社 専務取締役
絵画関係:太平洋美術会会友大阪支部幹事、日曜画家協会常任理事、
チャーチル会大阪事務局長、政経文化画人展会員ほか
絵を描いている時には、「何十年も経って、初恋の人と出会い話しているような喜びがある」
「キャンバスの中では自分が神様で、普段出来ない事が出来る、だからワクワクする」とその楽しさを強調された。
絵は毎日毎日が進歩で、真剣勝負だが絵には上手下手はなく、個性が大切だと強調。
だからこそ、いったん描き始めれば、飲まず食わずで熱中できるのだそうです。
精神的に辛い時や楽しい時、忙しい時など、見る人の日々の心の変化に応じて絵は安らぎや勇気を与えるとともに語
りかけてくるのだから、絵を描く時に自分の思いを全て描き尽くすことは見る人への押し売りに過ぎず、見る人に
感動は与えれないという。
絵の止めどころを知ることは、一流かどうかの分かれ目らしい。これは、描くものにとって大きな目標になっている。
自分が完成だと思う手前で止める。 それが新鮮で、見る人それぞれに完成してもらう姿勢が重要なのだ。
講師は中学では絵画好きで、展覧会での受賞も多かったが、高校時代に自分の作品に手を入れる美術教師との確執
からその後15年近く絵から遠ざかってしまったという。
そして、35才で運命の画家との出会いが一生を左右するものとなったとのことです。
今まで、自分の絵に一筆すら入れなかった画家とは抽象画家の白髪一雄画伯で画伯の下で絵の勉強をし、
一般画廊や大正銀行などで70回以上の個展を開いたそうです。
そして、兵庫県立美術館が外国などへ貸し出していた白髪一雄作、【三番叟】に傷みが目立ってきたため、白髪一雄
先生より新しい三番叟を作るように言われ、1日中三番叟の面を見続け、サイズを計りながら紙粘土で制作していた
がうまく出来ず、模造するのをやめ、自分の作品を作る気持ちで取り組んだら逆に白髪画伯がとても満足された作品
が出来上がったという。

絵を描くときには常にその対象物の奥の奥まで見えてくるし、明日にその姿をとどめない自然界のすべてのものが
自分を描いて欲しがってるんだという。大自然の筆として私の体を使って下さいという感謝の気持ちで描かれている
そうです。だから、1日3枚もの絵を描けるのだと納得しました。
兵田二郎としてイギリスの美術大学の参考書にも作品や構図、絵の具の紹介がされています。

人間は固定観念が邪魔をして、他に沢山ある情報をシャットアウトしてしまっているらしい。
例えばアメリカの美大での実験では人の顔を描くのに写真を見せて描かせたが、誰も似ないのに、写真とキャンバス
を逆さにして描いたらそっくりに描けたという。
今までの固定観念を全て捨てて新たに物を見ることで情報量が何倍にもなり、色や姿などが走馬燈のように変化し、
頭を駆けめぐり1日1日が長く感じられるようになるのだそうです。
教育の現場や家庭でも、こどもたちの絵が、大人達の常識でいろいろ変えられることで、絵の才能が失われてしまう
らしい。絵画にはあまりいろいろ言われない環境で育った人の方が良いようですね。
そして、絵はありのままの状態で描くことが大切と「祭り」の絵で強調されました。

その固定観念打破のお陰で、高知県千代丸様の廟を描くことから、長曽我部一族の悲しい歴史と千代丸様の霊との
出会いがあり、大切に供養することにより、仕事上高知の関係では常に助けられていると言うことです。
ちなみに、皆さんはこの絵にいくつの人の顔や馬の顔を発見できたでしょうか?

絵は描いているだけでなくインターネットなどを通じて外部に発表すると良いという。
昔の知り合い(初恋の人?)からのメール交換や作品が多くの人を癒し、元気にすることが出来ると
嬉しいそうでした。講師のホームページには毎日多くのアクセスが絶えないと言うことです。
兵田二郎(ひょうだじろう)講師のホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/i/hyoda/index-j.html
参加者からは、絵画の種類や画材、絵の具についても多くの質問がされました。
「高い絵の具は少量で伸びがあるが安い絵の具はのびが悪く、発色や経年変化も問題になる」
ということで、画材も絵の具も安物買いの銭失いにならないように講師に相談して購入したいと思いました。
兵田先輩の感性と止めどころを考慮された作品の数々に敬意を表するとともに、本日は高商16期で86才の洋画家
道幸先輩にもご参加頂き、【和大OB絵画を楽しむ会】の皆様のイキイキとしたお話も伺え、年会費2000円で
感性溢れるイキイキライフを送りたくなりました。
今度写生会で是非ご指導いただきたいと参加者全員楽しみにしておりました。
沢山の作品紹介と楽しいお話有り難うございました。
文責 渡邊 豊

講師:兵田二郎(大学20期)
プロフィール:和歌山大学経済学部経営学科20期卒、浅野ゼミ、柔道部
現在、瀬戸内海運株式会社 専務取締役
絵画関係:太平洋美術会会友大阪支部幹事、日曜画家協会常任理事、
チャーチル会大阪事務局長、政経文化画人展会員ほか
絵を描いている時には、「何十年も経って、初恋の人と出会い話しているような喜びがある」
「キャンバスの中では自分が神様で、普段出来ない事が出来る、だからワクワクする」とその楽しさを強調された。
絵は毎日毎日が進歩で、真剣勝負だが絵には上手下手はなく、個性が大切だと強調。
だからこそ、いったん描き始めれば、飲まず食わずで熱中できるのだそうです。
精神的に辛い時や楽しい時、忙しい時など、見る人の日々の心の変化に応じて絵は安らぎや勇気を与えるとともに語
りかけてくるのだから、絵を描く時に自分の思いを全て描き尽くすことは見る人への押し売りに過ぎず、見る人に
感動は与えれないという。
絵の止めどころを知ることは、一流かどうかの分かれ目らしい。これは、描くものにとって大きな目標になっている。
自分が完成だと思う手前で止める。 それが新鮮で、見る人それぞれに完成してもらう姿勢が重要なのだ。
講師は中学では絵画好きで、展覧会での受賞も多かったが、高校時代に自分の作品に手を入れる美術教師との確執
からその後15年近く絵から遠ざかってしまったという。
そして、35才で運命の画家との出会いが一生を左右するものとなったとのことです。
今まで、自分の絵に一筆すら入れなかった画家とは抽象画家の白髪一雄画伯で画伯の下で絵の勉強をし、
一般画廊や大正銀行などで70回以上の個展を開いたそうです。
そして、兵庫県立美術館が外国などへ貸し出していた白髪一雄作、【三番叟】に傷みが目立ってきたため、白髪一雄
先生より新しい三番叟を作るように言われ、1日中三番叟の面を見続け、サイズを計りながら紙粘土で制作していた
がうまく出来ず、模造するのをやめ、自分の作品を作る気持ちで取り組んだら逆に白髪画伯がとても満足された作品
が出来上がったという。

絵を描くときには常にその対象物の奥の奥まで見えてくるし、明日にその姿をとどめない自然界のすべてのものが
自分を描いて欲しがってるんだという。大自然の筆として私の体を使って下さいという感謝の気持ちで描かれている
そうです。だから、1日3枚もの絵を描けるのだと納得しました。
兵田二郎としてイギリスの美術大学の参考書にも作品や構図、絵の具の紹介がされています。

人間は固定観念が邪魔をして、他に沢山ある情報をシャットアウトしてしまっているらしい。
例えばアメリカの美大での実験では人の顔を描くのに写真を見せて描かせたが、誰も似ないのに、写真とキャンバス
を逆さにして描いたらそっくりに描けたという。
今までの固定観念を全て捨てて新たに物を見ることで情報量が何倍にもなり、色や姿などが走馬燈のように変化し、
頭を駆けめぐり1日1日が長く感じられるようになるのだそうです。
教育の現場や家庭でも、こどもたちの絵が、大人達の常識でいろいろ変えられることで、絵の才能が失われてしまう
らしい。絵画にはあまりいろいろ言われない環境で育った人の方が良いようですね。
そして、絵はありのままの状態で描くことが大切と「祭り」の絵で強調されました。

その固定観念打破のお陰で、高知県千代丸様の廟を描くことから、長曽我部一族の悲しい歴史と千代丸様の霊との
出会いがあり、大切に供養することにより、仕事上高知の関係では常に助けられていると言うことです。
ちなみに、皆さんはこの絵にいくつの人の顔や馬の顔を発見できたでしょうか?

絵は描いているだけでなくインターネットなどを通じて外部に発表すると良いという。
昔の知り合い(初恋の人?)からのメール交換や作品が多くの人を癒し、元気にすることが出来ると
嬉しいそうでした。講師のホームページには毎日多くのアクセスが絶えないと言うことです。
兵田二郎(ひょうだじろう)講師のホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/i/hyoda/index-j.html
参加者からは、絵画の種類や画材、絵の具についても多くの質問がされました。
「高い絵の具は少量で伸びがあるが安い絵の具はのびが悪く、発色や経年変化も問題になる」
ということで、画材も絵の具も安物買いの銭失いにならないように講師に相談して購入したいと思いました。
兵田先輩の感性と止めどころを考慮された作品の数々に敬意を表するとともに、本日は高商16期で86才の洋画家
道幸先輩にもご参加頂き、【和大OB絵画を楽しむ会】の皆様のイキイキとしたお話も伺え、年会費2000円で
感性溢れるイキイキライフを送りたくなりました。
今度写生会で是非ご指導いただきたいと参加者全員楽しみにしておりました。
沢山の作品紹介と楽しいお話有り難うございました。
文責 渡邊 豊