和歌山の「蜜柑」の香りと、天指して伸びる「芦」のたくましさ、強さに因んで命名された。そしてこれを「かんろ」でなく「こうろ」と読ましている。




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6月度「イキイキ人生塾」
平成17年6月14日火曜日 午後6時30分〜9時00分
日本男児の心のふるさと「日本刀」について
参加者 21名
講師 小泉 陽氏
プロフィール
和歌山大学経済学部昭和32年卒・5期生。在学中は柔道部で活躍
株式会社小泉組代表取締役社長を経て、現在は代表取締役会長
平成8年黄綬褒章受賞、柑芦会副会長・神戸支部長
平成17年春の叙勲で旭日双光章受賞
趣味は刀剣、写真、ゴルフ、囲碁
刀剣の経歴40年 現在「日本美術刀剣保存協会」本部理事、兵庫県支部支部長

小泉講師が今年春の叙勲で業界における長年に亘る功績から旭日双光章を授与され、萩平支部長からお祝いの言葉が
あり、盛大なお祝いの拍手で講義はスタートしました。

開口一番、「日本刀は世界に誇る鉄の芸術」であり「日本刀には伝説が付き物」「日本刀には霊力がある」と日本刀
の魅力と好きになった理由を楽しく話してくれました。
日本刀は慶長を境に古刀、新刀、新々刀に分類されるとのことです。

室町時代、足利将軍家で重宝として大切にされた太刀五振を天下の五名剣といい全て国宝になっているそうです。
以下に五名剣を紹介します。

1.鬼丸国綱・・・は京都粟田口の鍛冶国綱の作で、北条時頼が病に倒れたとき、夢枕に自分は太刀国綱だ、貴方の
          病気を治したいからサビを取ってくれという夢を見た。錆を取り立て掛けた刀が倒れ、火鉢の足
          の鬼の首を切り落し、以後病が治ったという。
2.大典太光世・・は足利義昭から秀吉にわたり、枕元に置いたら病が治ったり、「カラスとまらずの蔵」に置いて
           いたら蔵の上のカラスが落ちたという。
3.童子切安綱・・は、源頼光が大江山で酒呑童子の首を切ったという伝説があり、作州の松平家に移り、現在上野
           博物館にある。持っている人はダメになってしまうらしい。
4.三日月宗近・・は刀文が優美きわまりなく、時の帝が三条宗近に天下守護の剣を鍛えるよう命じた、そこで神仏
           の加護無くしてはと一心に念じたところ伏見稲荷の狐が出てきて向こう槌を打った。
                                             (謡曲小鍛冶)
5.数珠丸恒次・・は備中青江鍛冶の作で、日蓮上人が身延山を開いた時墨衣の上の柄に数珠をかけ常時この太刀を
           佩いて開山にあたったと言う。明治に行方不明となりその後大正に入り出現。現在尼崎の本興寺
           の門外不出の寺宝の中から出てきたという。

日本刀の名物は、8代将軍の徳川吉宗が本阿弥家に命じ約250本の刀を選ばせ享保名物帳に記載したもので、
代表的な名物に蛍丸、ニッカリ青江、抜け国吉、薬研藤四郎、一国兼光、へし切り長谷部、石田正宗、鉋切り長光
などがあるそうです。
日本刀の名前には、波泳ぎ兼光・八丁念仏・笹の雪・袖の雪・籠釣瓶・底抜け柄杓など切れ味に依る名前もあります。
徳川家に祟ったといわれる妖刀村正のお話も有名です。
斬り込みと殴り込みの違い・トンチンカンとトンテンカンの違い・反りが合わない・鞘当て・たたらを踏む
・しのぎを削る・つば迫り合い・焼きを入れる・土壇場など刀剣に関係する日常語も多い。

正真正銘・折り紙付きというのは刀剣鑑定家本阿弥家の鑑定書のことであり、
真ん中で横半分に折った和紙に花押と蔵改めの捺印のある実物を見せて頂きました。


何と本日は貴重な日本刀を3本もお持ち頂き、百聞は一見に如かずという言葉どおり全員が手に取ることができ、
講義の内容をより良く理解することが出来ました。

その3振りとは、紀州家お抱え鍛冶の南紀重國、鎌倉中期の一文字小太刀、刃文が冴え渡っていた津田越前守助廣
です。
刃文とは関の孫六の三本杉が有名ですが、よく切れるように焼き入れによって生じる文様で、光の当て方や背景を
黒くすることで見やすくなります。

日本刀は骨董品としての価値ではなく、美術品としての価値あるものを守り保存することが目的のために、
ライフル銃などの所有者に対する所持許可ではなく、日本刀そのものを教育委員会に登録する事でだれでも所有
できるということです。

皆さんからは、焼けた刀の価値は?研ぐには?新撰組の近藤勇は本物の名刀虎徹を持っていたの?
家にある日本刀がどんなものなのか?手入れに使う白い粉は何?今も刀鍛冶は居て刀を作っているの?など
盛んに質問が出されました。
ちなみに現代の刀工は100人ほどで月2本しか日本刀は作ってはいけないそうです。
刀剣の鑑定はテレビで有名な古物鑑定士でも間違うことがあり、オークションの刀剣の大半が偽物らしいので、
欲しい方は小泉様に相談されたら如何でしょうか。

感想:
最近の教育現場での生きた教育として、日本刀を実際に手に取って見ることで、刀鍛冶の技術の高さを知るととも
に、歴史や日本人の本当の心を感じることが出来るのではないかと思いました。
今回の人生塾は4ヶ月振りの開催でしたが、人気の高いイキイキ人生塾だけあって初参加の顔ぶれも多く、
生まれて初めて日本刀に触った方がほとんどで、久しぶりにわくわくドキドキする体験ができたと大好評でした。
小泉先輩、時代のロマンを感じるひとときをありがとうございました。
                      文責 渡邊 豊




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