柑芦会(和歌山大学経済学部同窓会)大阪支部
和歌山の「蜜柑」の香りと、天指して伸びる「芦」のたくましさ、強さに因んで命名された。そしてこれを「かんろ」でなく「こうろ」と読ましている。
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7月度「研究わくわく人生塾」
2005年7月26日(火)18時30分から21時
循環型社会への道「防災コミュニティ」から「環境コミュニティ」へ
講師: 和歌山大学経済学部 中村太和教授(市場環境学科:公益事業論)
1946年北海道釧路市出身 北海道大学卒 同大学院経済学研究科卒
地域活動: 和歌山県地域・自治体問題研究所理事長など
趣味:木彫り スポーツ:自転車によるツーリング
参加者15名
市民出資という動きがこれから面白いと、既に風力発電で一口10万円の出資で町民への配当3.5%を実現している
青森県鰺ヶ沢町の事例と講師の出資証明書を紹介してくれました。その出資配当金を世界遺産白神山地の保全に活用して
もらっているという話を伺い皆感動し、話に引き込まれてしまった。
公益事業論を展開して、イギリスのサッチャー政権と日本の政治比較を研究、規制緩和や民営化の重要性を確信され、
第三の道を模索している講師の、ただ今の関心は自然エネルギーでありそれが循環型社会への道につながると力説。
地域の防災プロジェクトと関わる中で、災害に強いコミュニティとは循環型社会に移る事であると結論付けられた。
循環型社会(サスティナブル・コミュニティ)とは地域の資源を掘り起こし、地域の中で回して使って、そこから出る
ゴミも消化するゼロエミッションの実現にある。
南極大陸の氷棚であるロンとロスが溶け出すという、温暖化に代表される地球環境問題深刻化の中、実は環境や循環型社会
の先駆者と思われているドイツは、日本の江戸時代のシステムを見習っているし、太陽光発電でも日本を追い抜こうとしている。
正に今、日本は先人の知恵と工夫に学ぶ時が来ているのではないかと提起された。
振り返って、地域での資源の問題に21世紀はバイオマス(生物資源)の活用が断然面白いとのこと。
バイオマスはエネルギーとしての活用の他に素材としての活用が可能だそうだ。
「休耕田や放置山林は巨大油田だ!日本いや和歌山は実は資源大国なんだ」の言葉にハッとすると共に自信を持ちました。
文部科学省の予算化による和歌山大学地域貢献特別支援事業の一環として、菜の花エコプロジェクトや切り株活用による
室内インテリア性を備えた非常用備蓄燃料、廃天ぷら油の精製によるバイオディーゼル燃料化などの取り組み事例を紹介していただき、今まで何も知らなかった事を大いに反省させられました。
日本ではイメージの悪い黒煙のディーゼルだが、欧州でのバイオディーゼルは本当に素晴らしいものらしい。
菜の花プロジェクトでは種を蒔き、菜の花のお花見を楽しんでから、油を搾り、かすは肥料に使い、おいしい菜種油で天ぷらを食べ、
その廃油を燃料にしてトラクターを動かし、また菜の花を育てるという好循環が確立され、
地域の世代間交流の新しい取り組みとしても注目されている。
NPOが作った絵本「あぶらくんのながい旅」では子供達にも分かり易く表現されている。
和歌山大学の具体的な取り組み事例による地域資源活用として、木くずによるペレット燃料、チップによる透水性舗道用レンガ、
桧製サインオブジェ、
七宝焼きより美しい立木染ペンダント
などが紹介されました。トウモロコシ繊維による柔らかい肌着、
竹の繊維から風力で織った抗菌タオル、生分解吸水性プラスチック粉による土嚢、杉の樹皮からの和紙、木のカバン、などなど
実物を手に取り見ることができ、またまた感激しました。
現在和歌山大学では防災研究教育プロジェクトとして、30名の先生方が三重大学とも連携して防災システムに関する紀伊半島モデル
を確立しようとしています。その評価として熊野川町で廃校舎の体育館を仮想避難所として利用したライフライン切断想定避難生活
の実験をこの8月上旬に実施する。この実験プロジェクトでは切り株のコンロや、非常食、トイレ、効率的な人力発電、
プライバシー確保の間仕切りシステムなど特許申請品も含めたサマーバージョンの自給システムで臨むらしい。
引き続き、ウインターバージョンや高齢者バージョンも評価して行くとのことです。
和歌山大学としては、今後、田辺サテライトと岸和田サテライトを活用して、農山村モデルと都市型モデルの両面で災害に強い
コミュニティのシステム化を、大阪支部会員の力を借りながら実現して行きたいと、講師からの熱いメッセージがありました。
そして、最後に萩平支部長から防災支援委員会の立ち上げの提案があり、参加者の皆様には快く賛成して頂いたので、
今後支部での正式承認後、具体的な活動が期待されます。
貴重な和歌山の地域資源による商品を紹介頂きながらの事例を含めた大変面白い講演に参加者全員感動し、
質問も活発に出されておりました。
今後は、中村教授の取り組まれているシステムを数多くの会員に周知すると共に、ビジネス的にも成果が出る仕組み作りに役立つ
ことができればと思いました。台風の中、本当にありがとうございました。
著書:『検証規制緩和』日本経済評論社 『自然エネルギー戦略』自治体研究社 他
検証・規制緩和
自然エネルギー戦略―“エネルギー自給圏”の形成と市民自治
報告者:塾長 渡邊 豊(33期)
防災・循環型社会研究支援実行委員会の委員募集
[2005/07/28 12:44]
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