柑芦会(和歌山大学経済学部同窓会)大阪支部
和歌山の「蜜柑」の香りと、天指して伸びる「芦」のたくましさ、強さに因んで命名された。そしてこれを「かんろ」でなく「こうろ」と読ましている。
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10月12日(水)
講師 矢倉義弘(大6期)
テーマ 古紙業界の現状と機密書類の処理について
今回は、大和紙料の矢倉社長に古紙についてお話いただきました。
会社は、なんと明治9年創業創業で現在5代目の社長だそうです。
リサイクルという言葉は新しいイメージがありますが、日本の紙のリサイクルの歴史
は古く、日本に和紙が入ってきた西暦600年頃から始まり、紙のリサイクルはまさ
に日本の文化といえるそうです。
例えば、ごみの日に牛乳パックは洗って干して切って、出しますが、これほど丁寧に
出す国民は日本だけだそうです。
江戸時代は非常にエコ社会であったようで、特に糞尿処理に関してはリサイクルが完
璧ですばらしい循環社会ができていました。
紙は文化のバロメーターといわれているように紙の消費量でその国の文化がわかると
いう一面もあります。
(例えば、GNPの増加に応じて、新聞・雑誌・書籍・ダンボール等の消費量が増える)
業界は成熟化しており、この数年市場規模は変わらないのですが、古紙のリサイクル
率はアップし現在68%だそうです。
これは国民のリサイクル意識が高まったり、ISOも影響していると思います。
また、地方自治体もごみ処理に力を入れており、ごみの50%が紙類でありことから紙
類のリサイクルには特に力を入れているそうです。
ただ、古紙の回収率が高まったことにより、日本の古紙の15%が余っているそう
で、この余った分は、中国・東南アジアへ輸出しているそうです。
日本の古紙は、何度もリサイクルされてパルプの繊維が短くなっていますが、ごみの
含有量が少ないので海外にも評判がいいそうで、輸出単価も徐々に上がってきています。
(古紙業界の現状)
産業古紙の回収率・・・100%、これ以上伸びない
家庭回収古紙・・・若干伸びていく
会社から出る古紙・・・今まで燃やしていたものをリサイクルするようになった
機密書類に関しては処理方法が大きく分けて3種類ありますが、矢倉先輩は、焼却や
裁断はコストがかかるため、溶解が主流になると判断しいち早く溶解工場を作ったの
が正解だったそうです。
機密書類の処理コストは、通常キロ30〜40円かかるところを、大和紙料ではキロ
10円で処理できるとのことです。
いち早く機密書類に目をつけられたのはさすが創業100年以上の会社の社長です。
また、意外なことですが、シュレッダーはパルプの繊維を切るので、リサイクルの観
点からはよくないとかごみの日に街に出ている新聞を回収して商売している通称ア
パッチといわれている人は、3時間ほどで1万円くらい稼いでいる人もいるというお
もしろいお話もしていただけました。
我々の生活に紙は欠かせないものですが、生活に密接している割には普段なかなか聞
く機会がないお話をしていただきましてありがとうございました。
最後に紙は日本の文化ですね。
文責 小柴学司(39期)
[2005/10/12 23:13]
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