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7月度研究わくわく人生塾

2006年7月7日(金)18時30分から21時

           すぐに役立つ企業の財務内容判定法

講師:川端保至(かわばたやすし)(和歌山大学経済学部ビジネスマネジメント学科教授)
   昭和23年神戸市生まれ・関西学院大学商学部卒業
   神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了・博士(経営学)(神戸大学)(論文)
   趣味:Classic音楽鑑賞、オペラ鑑賞、絵画鑑賞、落語鑑賞他
   スポーツ:ウォーキング
参加者14名

いつもは会計学原理、税務会計論、会計史、コンピュータ会計が専門で理論畑の講師が、家業で、学生の頃からビ
ジネスの世界を体験し、その後商社でのサラリーマン体験をも生かしての実践から来る話の内容にいつしか皆引き
込まれてしまいました。貸借対照表は「左から右に読むんだよ」を皮切りに、企業のデータ分析という趣味的な領
域でもわかりやすい財務分析を披露してくれました。
各企業の有価証券報告書をもとにしたいろいろな業種の同業分析は興味深いものでした。
話題になってるMファンドが何故T社を狙ったかなどや、L社は本業ではお金を生んでない事実もはっきりわかっ
た。時系列で分析し、グラフにすることで、今まで見えなかったその企業の姿があらためて見えてくることもわか
った。講師は、できるだけ多数の上場企業分析データを和歌山大学のホームページ上でも分かりやすく見えるよう
にし、その分析プログラムも完成後無料で頒布してくれるらしいから今から楽しみである。
貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書から、企業の財務内容をどのように判定するのかについて、パ
ソコンを駆使して講義してくれました。

(川端講師写真)

企業の財務データ分析において最重要の貸借対照表では、「左側から右側に見て」会社経営のために必要なお金
(資産の部)を自分の資本とそれ以外(負債・資本の部)でどう調達しているかを把握し、同業他社と分析する
ことでその企業の特色が見えてくることを学んだ。

基本財務諸表は、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の3つでありキャッシュの動きを表すC/F
は2000年以降の決算から資本金5億円以上、負債総額200億円以上の大企業のみ義務づけられた。
以前から資金繰り表や資金運用表、資金移動表はあったが、キャッツシュフロー計算書の導入で、営業活動・投資
活動・財務活動・フリーの各キャッシュフローが明らかにされて、企業のキャッシュの動きがよく分かるようにな
ったという。手形決済などが多いと、決算で大きな利益が出たとしても、実際には現金がないという「勘定合って
銭足らず」がよくあるのだそうです。

(講義風景)


和歌山大学内に「栄谷@ラーメン」というお店を開業し収益を分析する例題で、総資本利益率(ROA)の高低に
ついても教えて頂きました。米国企業のROAは8%、欧州企業は6%であるが日本は3%という。日本の勝ち組
企業は平均で7%台らしい。
それでは、このROAを上げるにはどうすればいいのかについて、総資本回転率(売上高/総資本)を上げるか、
売上高利益率(利益/売上高)を上げるかであり、良い商品を扱うことで総資本を構成する各項目の回転率(棚卸
資産回転率、固定資産回転率等)をあげたり、各種利益率(売上高総利益率、営業利益率等)を上げる必要がある
のだという。

企業財務を理解するには、流動比率(流動資産/流動負債)や固定比率(固定資産/自己資本)、固定長期適合率
などの全経営指標を分析する必要がある。講師は「証券取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子
開示システム」(EDINET)から、複数年度の財務データを利用して、企業別・時系列的に比較分析出来るよ
うに、MS-Excelのマクロ・プログラムを永田治教授(和歌山大学経済学部元教授)と共同開発している。グラフ作
成ボタンで一目瞭然にされた分かり易い分析には本当に驚きました。

(同業他社分析グラフ)

将来予測や採算計算のためには「損益分岐点分析」が重要であり、その分岐点も簡単に損益分岐点分析グラフとし
て簡単にシミュレーションできるのだ。

(損益分岐点分析グラフ)


話題のMファンドが以前に目を付けていたT社の財務内容を分析してみると、現金・預金額が営業収益の約10ヶ
月分あり、有価証券も含めると営業収益の34ヶ月分もあるすごいお金持ちの会社と分かるのだ。
あのL社は営業活動より財務活動によるキャッシュフローが大きく(株式発行や社債発行で金を稼いでいる。)、
何の会社かよく分からない。

今回は、企業経営者から税理士、政府系金融機関の方まで幅広く参加して頂き、50期の若い参加者からも活発な
意見が出されていました。
キャッシュフロー計算書が重視される中で、固定資産を持つべきかリースにすべきかなどの専門的な議論でも盛り
上がりました。
講師は、和歌山大学の教授として着任以来、和歌山高商からの豊富な蔵書に感心されたそうです。最近の蔵書選定
には一家言あるようでしたが、今になって最高の環境にいる学生が羨ましく思えてきます。
学生にはメーカーへの就職を奨め、国税専門官や税理士にもチャレンジさせ、有資格として企業人になることの面
白さも強調されてました。川端先生の理論研究の益々の成果を期待するとともに、学生の究学モチベーションを向
上させる目的の「企業財務比較プログラム」完成によって、地元企業や社会の活性化にも役立てていけるものと大
いに期待しております。
川端先生、人生塾のために興味深い資料をご準備いただき、本当に楽しい講義をありがとうございました。

著書:2002年度日本会計史学会賞『19世紀ドイツ株式会社会計の研究』(多賀出版)

報告者:塾長 渡邊 豊(33期)

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