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5月度研究わくわく人生塾のご報告

2007年5月23日(水)18:30~21:00

「企業会計をめぐる国内外の動向」
             -減損会計、企業結合会計を中心に-

講師:土田 俊也(つじだ としや) 和歌山大学経済学部准教授
   昭和43年生まれ、大阪府出身
   神戸大学経営学部会計学科卒業、修士(経営学)・平成6年4月より和歌山大学
   専門:財務会計


 講義内容は会計学の定義から国内外の動向に至るまで多岐にわたる内容であった。内容の項目
 をあげると以下のとおりです。

 1.会計の定義と領域
     財務会計と管理会計のちがい
     
 2.国内における会計の動向
   ①会社法との関係での変更事項
     ・「資本の部」は「純資産の部」に変更
     ・「株主資本等変動計算書」の導入 
     ・「企業会計原則」との不整合       
   ②不正会計事件の多発
        
 3.会計の国際的動向  
     国際会計基準への収斂に向けての日本の状況について
     
 4.減損会計
     減損会計導入の背景・経緯
     減損会計の考え方と概要・・・事例

 5.企業結合会計
     「パーチェス法」と「持分プーリング法」について



 つぎに、先生の話を聞きながら感じた事の幾つかを列記します。(知識の無さを暴露するよう
 で恥ずかしいのですが・・・)

 (1)財務会計と管理会計のちがい。
      財務諸表の受け手が企業外部の利害関係者の場合が財務会計で、企業内部の利害
     関係者の場合が管理会計との説明があった。実は私このようなことすら理解してい
     なかった。

 (2)「資本の部」は「純資産の部」に変更された。
      従来の純資産は株主資本と同義であったが、新しい純資産には「評価・換算差額
     等」と「少数株主持分」が含まれる事になった。今後は株主資本と純資産を区別し
     なければならなくなったということになる。
      このことから、東証や日経新聞では従来の「株主資本利益率(ROE)」につい
     ては「自己資本利益率」とし、自己資本という概念を導入するそうだ。この「自己
     資本」は「株主資本」と「評価・換算差額等」の合計である。

 (3)不正会計事件の多発の原因について。
      先生は時価会計、税効果会計、減損会計などの見積もりが介入する会計処理の増
     加をあげておられた。これを「見積もり会計」と名付けておられましたが、この言
     葉はわかりやすい表現で先生発案ならアイデアものだと感じました。
(講師より、この表現は何気なく使いましたが、その後『日経ビジネス』でも同じ用語
     が使われていて驚きました、とのことです。)


 (4)会計基準の日本の同等性評価について
      先生のお話の後、「EUは6月末に同等性評価の報告書を提出する」という日経の
     解説記事(6月7日付)があった。これからが世界標準化へのヤマ場といったところ
     なのだろう。


 1990年代後半以降に「会計ビッグバン」と呼ばれる会計制度改革が行われ、連結会計、
 退職給付会計、税効果会計、減損会計、企業結合会計と一連の改訂が行われてきました。
 しかしまだ、日本の会計基準が世界標準に収斂しておらず、日本企業が国際競争力を取り戻
 していない原因のひとつであると私は理解しています。
 日本の企業で国際的に通用するのは、車と電機のみの状況だ。特に金融機関の立ち遅れは全
 く残念だ。世界に通用する銀行もなし、保険会社もなし、証券会社もなし、おまけに東京証
 券取引所もダメ。この原因のひとつに会計基準の世界標準化への立ち遅れが原因と思えてな
 らない。

 経済状況の把握に最も大切なのは経済統計である、と同じように経営状況の把握に大切なの
 は会計であると思っている。会計は非常に技術的であるために無味乾燥で余り面白くないと
 いうのが正直なところだ。先生の話を契機に、意味合いを読み解けるようになれればいいと
 思いました。

 経済学部の出身でありながら、会計学の講義を聴くのは始めてであったが、非常に分かりや
 すくよく理解できました。私の時代(17期)は、教養では「簿記」が必須であったが、嫌
 いで講義(桜井先生)には殆ど出ず、進級できないと困るので、3級程度と聞いたので追っ
 付け勉強をしたのを思い出します。

 先生のお話は無駄がなく、また正確で、これだけの幅広い内容を1時間15分でキチンと説
 明いただき感服いたしました。お聞きしますと、学生のゼミ選択の希望数でトップになった
 ことがあるそうで、「なるほどそうだろう」と合点した次第です。
 ありがとうございました。

 報告:浦 義弘(17期)

 最近の情報公開の大きなうねりの中で、監査の厳格化が企業の決算に大きく影響し、最近は
 やりのM&A後の「のれん」など無形資産に対しても、子会社化での想定収益が見込めなけ
 れば、投資対回収の見地から「減損処理」を隠さず行うことが、利害関係者の信頼を得る時
 代になったようです。
 
 最近の話題の内容でもあり、参加された方からは減損の様々な事例も質問され、日本と世界
 の財務会計の文化の違いをあらためて認識した参加者も多かったようです。

 流石に若く、人気の土田先生のこれからの研究の成果を参加者一同期待して終わりました。
 土田先生、お忙しいところ人生塾のために興味深い資料の作成と分かりやすい講義を本当に
 ありがとうございました。

 著書:『財務諸表論がわかる』(中央経済社)第6部第4章執筆、2000年
    『テキスト国際会計基準(第2版)』(白桃書房)第5章及び第23章執筆、2005年

財務諸表論がわかる

 テキスト 国際会計基準



 文責:塾長 渡邊 豊(33期)

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