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朱子学から見た平等感

2009年1月27日(火)18時30分から21時

          朱子学から見た平等感

     
講師:   瀧野邦雄(たきの くにお)先生(和歌山大学経済学部教授)
      大阪大学 大学院文学研究科(後期)
   
参加者18名

研わく瀧野教授 002


東アジアでは「家族愛を柱に、それを社会全体に押し広げ、世の中を平等、平和にしていく」という考え方が
共通してみられる。これは朱子学でいう儒教の世界観である。その中でも「孝」は儒教の中心思想で、家族愛
の他に先祖を敬う、子孫を絶やさないといった三つの意味があるという。

講義内容

(1)儒教は孔子の教えを体系化したもの

孔子は中国の春秋時代から戦国時代にかけて生きた思想家であるが、周の建国当時の秩序が壊され、社会が乱れ
ていく中を生きた。孔子は周建国当時を理想とする秩序を強く主張する。
周は封建国家であったが、天子が世界の中心にあり、諸国の王に対して「親」の立場にあり、各地の王は天子の
「子」であるという家族主義的な考え方に基づく秩序が維持されていたと、孔子は説く。
これに対して、後の墨子は、「兼愛」を掲げ、孔子教団と戦った。「兼愛」は博愛に通じる考え方で、孔子教団
のいう「家族愛」に対して、「無差別の愛」を主張する。

(2)階層社会と平等

生産性が低く収穫量が少なかった時代では、少ない食料を階層(階級、身分制度)に応じて分配するということ
を通じて、階層間の平等を維持した。しかし、清朝末に、階層を無くし、社会は全て平等でなければならないと
いう大同思想が出てくる。中国共産党の指導者であった毛沢東は、この大同思想に大きな影響を受けたと考えら
れる。

(3)有若は何歳であったか

孔子教団の成立過程で、有若という人が大きな役割を果たすが、吉川幸次郎先生は「孔子より十三歳若く、弟子
の中では長老」と説いたが、中国の原典には「孔子より四十三歳若い」との記述もある。前者なら長老を中心に
教団が形成されていったと解釈できるが、後者なら、若手が長老派に対抗、内部分裂の危機にあったとも解釈で
きる。
当時は竹簡に記していたため、元々「十三歳」であったのか、「四十三歳」の記述が、転記する時に「四」が抜
けた、あるいは何らかの理由で「四」という字が消えたとも考えられる。

(4)12世紀に朱子学が成立

漢の時代に勢力を広げた儒教であるが、その後の社会の混乱などもあって衰退していく。復興するのは宋の時代
で、孔子以来の考え方を総合的にまとめたのが朱子であった。この朱子学は東アジアに大きな影響を与えた。
日本には江戸時代に導入されたが、新たな階級制度を確立しようとしていたときでもあり、本来の朱子学が持つ
「平等」という考え方が削られて普及した。

(閑話休題)

仏教は基本的に輪廻を説く。人は死んだ後、どこかで再生する。それに対して、儒教では死者の霊は天国あって
も現世とつながり、往来していると考える。日本の仏教は江戸時代に大きく変わった。寺が檀家を組織するため、
“墓参り”を取り入れたが、これは儒教的な考え方を取り入れたものといえる。
漢字は中国から導入されたが、同じ字であっても日本と中国では意味が異なるものが多い。例えば、「鬼」は幽
霊であり、「塚」は墓である。日本人の名字で「鬼塚」は、中国では「幽霊の墓」となる。
また、「湯」はスープの意味で、日本の銭湯の「男湯」「女湯」は……?(笑い)

なお、話は現代中国人の気質や社会的習慣など多岐にわたり、本来のテーマが深められないままに時間が過ぎた
が、同感、感心、再認識する声が随所に聞かれた。また、「中国や韓国では同族経営の企業が多く、血縁関係の
ない人たちを信用していないのではないか」との質問もあったが、「朱子は、家族愛の関係を社会に広げて行く
のは簡単」と述べていると指摘された。
                                               以上

報告:林 恵造(10期)

研わく瀧野教授 005

中国人には昨年のオリンピックでの少女によるクチパク事件を知っている人はいないらしいし、知ってもそれが
どうしたの?程度の認識だと聞き、合わせて中国人の価値観や行動(売れさえすればいい、タンをよく吐く、
平気で持ち去る・・・等)を再確認させられたひと時でした。
これからは日本と東アジアのお付き合いはより一層深まるばかりで、朱子の作り上げた体系をベースにして各国
での歴史的デフォルメをよく認識し、これからのビジネスに活かしたいと感じました。
本来宗教感のない中国でも霊やスピリチュアルに関する話が通じるのも朱子のお陰のようです。
日本は終戦を境に家族愛から会社愛へと移行したのではという意見も出されました。
和歌山大学OB会の柑芦愛を育み、和歌山への郷土愛をより深めて行くことも大切だと思いました。
今回、先生が飲まれている竹茶の竹清水高野は高野山麓の水で作った和歌山市の企業の商品です。
これからも、和歌山の産品を全国や東アジアへPRできれば、和歌山への「孝」の実践につながると確信しまし
た。

瀧野先生、大変お忙しいところ人生塾のために興味深い文献資料をご準備いただき、為になる講義を本当に
ありがとうございました。
今回の先生の文献学的視点での有若(ゆうじゃく)に関する解釈のアプローチは大変興味深いものでした。
もう少し、じっくりと朱子学について教えてもらいたいとのリクエストの声が上がっております。
瀧野先生の一層の文献学と生の情報との研究活動に多いに期待しております。

 
著書:『韓非子』講談社
   『中庸彫題』吉川弘文館
参考:中国史の本であれば、宮崎市定氏と吉川幸次郎氏の本を読み比べて見て下さい。   

文責:塾長 渡邊 豊(33期)

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