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3月度研究わくわく人生塾:イトーヨーカ堂の中国進出

2009年3月5日(木)18時30分から21時

          イトーヨーカ堂の中国進出

     
講師:   李東浩(Li Dong Hao りとうこう)先生(和歌山大学経済学部准教授)
      神戸大学大学院経営学研究科2005年博士号
      工学学士、経済学修士、経営学博士
   
参加者8名

李講師紹介 001

講師は2007年から和歌山大学経済学部准教授として教鞭を執られていますが、
中国では航空工学を学び、航空機製造メーカーに勤務したこともある実務経験者で、その視点での講義
は中国とのビジネスを考えている参加者にはおおいに役立つものでした。

未曾有の経済不況の中、いち早く立ち直りが期待される中国。
一方、少子高齢化もあって、消費の伸びが期待できない日本。
流通・小売業界はグローバル展開を迫られているが、中でも中国市場での事業展開が鍵を握ると見られ
ている。その中国市場で高い収益を上げているイトーヨーカ堂(セブン&アイ・ホールディングス)を
分析、熾烈な中国市場での生き残り策を探る内容の濃い講義であった。

講義内容

1.短期間に売上げ伸ばす
  
  イトーヨーカ堂の中国進出は、日本の流通業の中では必ずしも早いほうではない。
  しかも、多くの企業が上海や北京からスタートしているのに対して、同社は四川省成都からスタート、
  その後、北京にも進出したが、現在も成都と北京に集中して他の省には進出していない。
  しかし、1店舗当たりの売上高は日本での平均85.5億円を上回る98.0億円(2006年現在)を上げている。
  中国の物価水準は日本に比べ10分の1から5分の1と言われている中で、高い売上高を計上するに至って
  いる。

2.経営伝統の踏襲

  日本で高い収益力を上げてきた同社のノウハウ、すなわち、価格よりも価値重視、PB(プライベートブランド)
  商品の重視などの経営手法を貫いたことに加え、顧客第一主義に基づく社員教育を徹底した。
  営業時間についても、現地のしきたりにあえて挑戦することもあった。
  例えば、成都に出店した最初の年の大晦日。午後10時閉店の習慣を打ち破り、翌日の午前2時まで営業
  したこと。現地従業員の猛烈な反発があったが、それを押し切って営業時間を延長したが、その結果、
  店内が大混雑するほどに顧客が押し寄せ、売上げ増に大きく寄与した。

3.徹底した現地化

  一方、品揃えの95%は現地で調達するとともに、幹部にも中国人を大量に登用、さらには、進出した
  地域の伝統を重視して、地域密着型の店作りを進めている。いわゆる画一型の店舗運営ではなく、
  「10店10色」型の店舗運営を行っている。
  また、店舗運営に当たっては出店地域の顧客を大事にする、具体的には経営幹部も含めて顧客の顔を覚
  えて接客することで、「顧客のメンツ」を大事にするとともに、苦情に対しては迅速に対応して、顧客
  の満足度を高めることに徹した。
  成都の夏は蒸し暑いため、顧客送迎用バスにはいち早くクーラーを設置した。

4.パートナーとの協力を密に

  事業提携パートナーとの協力関係を密にしている。
  例えば、成都での事業展開に当たっては、伊藤忠商事が築いてきた人脈を活用することで、成都市政府
  の全面的なバックアップが得られたことが大きい。
  立地に当たっても、パートナーの意見を良く聞いている。先に進出のE社は、日本での経験を基に駅前
  で出店したが、中国では駅前は最も治安の悪い場所とされ、狙いとした中流階層を顧客の取り込むこと
  が出来なかったという。


5.質疑応答

  参加者からは、中国市場について多面的に質問や意見が交わされ、時間はあっという間に過ぎ去った。
  主な質疑は次の通りである。

 (Q)中国の小売市場は今後も高度成長を維持するのか
 (A)近代的な小売り事業はスタートしたばかりで、収入増加とともに需要も増加すると予想される
 (Q)社会主義といいながら貧富の差が拡大するのではないか
 (A)改革開放、市場経済の導入の結果、貧富の格差が拡大しているが、政府も貧困対策に力を入れている
 (Q)公害がひどく、経済成長の足かせになるのではないか
 (A)公害対策はこれからだ。中国に住んでいた頃は気にはならなかったが、日本から中国に行くと空気の
    悪さが気になる。今後の課題だ

以上

報告:林 恵造(10期)

李講義風景 005


まるで、日本の家電量販店のオープンイベントのような大行列の写真と動画を見せられ、まず、ビックリ、
何と、それは毎日の光景で、開店待ちも2時間しているというからなおさら驚きました。
イトーヨーカ堂の中国の店舗は日本のスーパーのイメージでなく7階建ての百貨店のような店舗である。

中国での実務経験豊富な会員や日本で中国人の優秀な人材を採用している会員からは、中国人の職業観や
礼儀、マナーについて様々な意見交流がなされ、講師もその実務の体験談に感心されていました。
「遠くの美人より、隣のおばさん」「中国人のメンツ重視」「中国人のしつけ」「トヨタとの比較」
など今回のキーワードは印象深いものでした。

李先生、大変お忙しいところ人生塾のために興味深いスライドや資料をご準備いただき、参考になる講義
を本当にありがとうございました。

李先生のこれからの研究活動に多いに期待しております。

著書:
  「日本の小売業の競争力」『一橋ビジネスレビュー』2008.6
  『中国の企業統治制度』(中央経済社)2008.12
  「日中経営者の報酬システム改革:10億円の中国側と3億円の日本側をどう理解するか」『お茶の水書房』
                                         本年4月刊行予定

文責:塾長 渡邊 豊(33期)

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