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 (株)椿本チェーン京田辺工場見学レポート

            (株)椿本チェーン京田辺工場見学レポート
                               柑芦会大阪支部人生塾

10月27日。前日までの台風がらみの悪天候とは打ってかわり、秋晴れの朝となった。この日を設定された方の神通力には恐れ入る。集合地のJR京田辺駅前のロータリーに集まった参加者は、現役の大学生を入れて22人であった。椿本チェーンが用意してくれたマイクロバスに乗り、同社の京田辺工場に到着したのは午前10時であった。福永喬会長ら一行が私たちを出迎えてくれた。
テクニカルセンターの玄関をくぐると、正面に黒い選で描かれた巨大なレオナルド・ダビンチの絵が飾られていた。近づいてみると、黒い線と思ったのは大小様々なチェーンの部品であった。チェーンで出来たダビンチ像である。(福永会長によれば、チェーンを最初に考案したのはダビンチで、500年経ってもチェーンの形状は基本的に変わっていないという)ダビンチ像を背景に福永会長を交え、全員で記念写真を撮った。
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工場見学の前に、福永会長のあいさつと担当者による工場の概要、それに椿本チェーンの製品と京田辺工場を映したNHK番組「ルソンの壺」を観た。福永会長のあいさつと「ルソンの壺」の概要は次の通り。
創業以来95年間、ひたすらチェーンを作り続け、チェーンに関連した商品の幅を広げてきた。今日では年間の生産品種は2万種類に達している。最近の若い人たちの多くは金融産業や商社などを“格好良い産業”と思い、モノづくりの企業に勤めたいという人は少ない。しかし、モノづくりは社会の礎である。『モノづくりは人づくり、人づくりで夢をつくる』が椿本チェーンの基本的な考え方である。
椿本チェーンの売上高(2008年度)は1415億円。自動車部品としても同社のチェーンは国内で75%、海外で37%のシェアを有している。自動車向けで圧倒的なシェアを有している同社にも危機があった。1955年に自動車のエンジンまわりに2列にしたチェーンを開発したが、自動車の小型化や軽量化の流れの中でゴムベルトが採用されるようになり、新車にはチェーンが全く採用されなくなった。
同社の技術陣は軽量化と耐久性という課題に挑戦、チェーンを2列ではなく単列で使用できるように研究開発に取り組んだ。 “焼き入れ、焼き戻し”の工程を加えて疲労強度を高めることに成功したが、使用しているとチェーンが伸びるという問題に直面、マユ型の部品に開けられた穴に問題があることを発見、穴の内部を平滑にする技術を開発してこの問題を解決した。ゴムベルトよりも耐久性に優れているということもあり、自動車部品として世界中から圧倒的な支援を得るようになった。
チェーンといえばペダルと後輪をつなぐ自転車のチェーンを思い浮かべるが、大半は目に見えないところで活躍している。例えば、エスカレーターやエレベーター。券売機などのようにお札を入れるとスルスルと引き込む装置には、幅3.7ミリという小さなチェーンが活躍している。さらには回転寿司屋での寿司を運ぶ回転台の下にもチェーンが使用されている。大きいのでは幅1.2メートルというものもあるが、これは鉱山などで活躍しているという。

事前説明を受けた私たち一行は2班に分かれて工場に行くことになった。誰にでも説明が聞けるように、耳にかけるレシーバーが渡されたが、このレシーバー、簡単には耳にかからない。悪戦苦闘してようやく耳にかけることができ、いざ出発。1班はチェーンを使った製品の組み立て工場から見学することになった。
工場に入ると金属を加工する独特の騒音が耳に入ってきたが、耐えられないような大音量ではない。最初は高いところから組み立て作業を眺める。多様なニーズと品質要求に対応するため、セルシステムで何人も作業をしていた。圧延機の近くに来るとドスンドスンとの音の響きが耳に入ってきた。それから1階に下り、作業現場の中を巡ることになった。“焼き入れ、焼き戻し”の工程のところでは、あちらこちらでガスが燃えており、その熱を感じた。
穴の精度をチェックするところではモニターに1000分の1ミリという精度でサンプルが映し出されていた。「基準に満たないものがあるとここではねる」という。そして、連続して基準に満たないものが出てきたときはラインを止め、その原因を徹底的に究明することで、常に安定した品質を維持するようにしている。
工場内には部品を格納しておく場所があり、作業者と格納場所の間を無人の搬送機が走っている。作業途中で部品に不足が生じると無人搬送機に指令を送り、その部品を手元まで届けてもらうことになっている。さらに、有人の搬送車も走り、よりフレキシブルに対応できるようにしている。したがって、工場内を歩くときは、搬送車との接触を避けるため、歩行用通路を歩かなければならない。
同社は金属製チェーンだけでなくプラスチック製のチェーンも生産している。そのゾーンに来ると騒音は一挙に減った。成形機では次から次へと製品を仕上げていく。そして、製品がいっぱいに溜まれば、工場の上部に張り巡らされたレールに沿って走ってきた搬送機で、規定の場所まで運ばれていく。工場全体がシステマチックに動いている。当たり前といえば当たり前だが、その流れを見ていると“美”を感じる。また、工場内の壁には改善やアイデアを募る標語や、過去の提案内容が張り出されていた。作業員一人一人のアイデアが生産性だけでなく、商品の品質に生きているのだと実感した。

工場見学を終えて工場の外に出るとホッとした。工場の外のミドリが懐かしかった。ちょうど昼休みと重なったこともあり、従業員の楽しそうな会話も聞こえてきた。私たちも食事をしながら、工場見学で感じた点などを含めて質問することになった。以下はその要約である。
(Q)昨年秋からの経済危機で稼働を中断している設備があったが、従来のガソリンエンジンから電気自動車に変化すれば、さらにチェーンの需要が落ち込むのではないか。
(A)これまでと違うチェーンが求められることは間違いない。しかし、動くところには必ずチェーンが必要とされることから、新しい環境に対応した新製品を開発して、それに対応したい。
(Q)ロボットの開発が進んでいるが、新しいロボットの採用についてはどうか。
(A)いまのところ検討していないが、今後の課題であると考えている。
(Q)今後の採用に当たって、どのような人材を求めるか。
(A)チャレンジ精神を持ち、粘り強く、しかも積極的に行動できる人が欲しい。

なお、同社は随所にチェーンへのこだわりを見せていた。例えば、最初に紹介したダビンチ像の外に、テクニカルセンター前の植え込みもマユ型に、隣にある食堂や厚生施設が入っている建物は壁面がマユ型にカーブしている。航空写真を見ると、工場入口近くにある警備センターの屋上もマユ型であった。
午後1時過ぎ、一行は帰路につく。途中、一休寺によってしばし心の修業をし、JR京田辺駅に向かった。

最後に、私たちを迎えてくれた椿本チェーンの皆様方、この企画を実現された方々に心からお礼を申し上げたい。
                                 (文責) 10期 林 恵造
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