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5月度研究わくわく人生塾 『観光と戦略』

2010年5月13日(木)18時30分から21時
研究わくわく人生塾

講 師:国立大学法人和歌山大学観光学部准教授
    竹林浩志(たけばやしひろし)先生
    修士(商学)関西大学

参加者10名

テーマ:『観光と戦略』

近年、観光に関する議論が盛んに行われています。それらの議論の多くは「観光を戦略的に展開する」こと
を中心においています。では、「観光を戦略的に展開する」とはどのようなことなのでしょうか。
そこにはどのような問題があるのでしょうか。このポイントを教えてもらい、議論しました。

竹林浩志h220513 001k


講義内容

観光とは、「気晴らしや保養のために定住地を離れ、景勝地や名所を訪ねる行為」とされているが、産業と
して見る場合は、交通機関や宿泊設備なども含めた多様な業種が含まれ、それらを組み合わせたシステム的、
複合的な産業として見ていくことが必要だ。
しかし、経営戦略論から見れば、観光産業もその他の一般的な産業も大きな差はない。

獲得すべき目標を設定し、目標を実現するための適切な活動を行うということになる。観光産業では観光資
源の集客力などによって決まるという受け身的な見解もあるが、観光資源の価値を高め、多くの顧客を呼び
込む主体的な取り組みも重要になる。
一般的に言って、個々の企業の目標は利潤の追求にあり、観光産業も同じく利潤の極大化追求にあることは
言うまでもない。同時に、観光協会や地方自治体などとの役割分担も考慮に入れた戦略の選択や実行が求め
られる。

今日、経済の面では国境はなくなり、国内市場と海外市場を区別する意味がなくなりつつある。競争に勝つ
には国際標準的な経営のあり方が求められている。同時に、地域の特性と地域への貢献に配慮したグローカ
リゼーション(グローバリゼーションとローカリゼーションの融合)に基づき、目指すべき方向を定め、戦
略を分析し、実行するということだ。観光産業でも同じである。

産業には登場期、発展期、成熟期、停滞期、そして衰退あるいは回生期というサイクルがあるが、発展期
には外部からの資本参入が活発になり、それが発展のスピードを速める役割を果たす。しかし、外部資本が
増加すると、外部資本が産業の方向を主導する可能性もある。地域の主体性を維持するためには多少は成長
を犠牲にしてでも外部からの資本導入を抑制するという考え方もある。

観光産業においては、関連する業界のコラボレーションが求められる。「個の利益」と「相互の利益」の両
者を追及し、経営をマネージしていくことが必要であろう。


質疑応答

(Q) 観光政策が成功したかどうかは、GDPがどの程度上がるかで評価できるのではないか。また、地域振興
だけに限定せず、関西圏、あるいは日本の観光政策をどうするかを考える必要があるのではないか
(A) 国や地域の観光政策をどのように作り上げていくかということは重要だと考えるが、基本的にはモノ
(観光資源)を売るためにストーリーを描き、ブランドという形で定着させていくことが必要だと思う

(Q) 関西では京都と並んで奈良も観光地と言われるが、集客力に大きな差がある
(A) 宿泊設備のベッド数が少ないことが考えられる。また、地下には歴史的遺産が多く眠っているため、
開発を進められないという制約が多いのではないか
(出席者から、「奈良と京都を一体的に捉え、奈良で観光した後で京都に行き、観光と宿泊を、という
ことになっている」との声も)

(Q) ブラクリ丁の活性化に取り組んでいるが、街がJR和歌山駅から東の方向に大きく発展しているとき、繁
華街が移動するのは避けられない。ブラクリ丁を活性化するには、旧市街地の再開発が必要ではないか
(A) ブラクリ丁に対する取り組みは苦戦していると聞いている。それに旧市街地の再開発問題は私の直接的
   な研究分野ではないです。現状は、紀南各地からの支援要請が多く、観光学部の今の人数では十分に
   対応できていない。

なお、出席者からの意見として、観光資源を「景勝地や名所」として捉えるのではなく、国際的に活躍して
いる企業を含めた「産業」にまで広げる必要があるとの指摘もあった。
                                              以上

報告:林 恵造(10期)

竹林浩志h220513 006k


参加者からは、講師のさまざまな経営戦略の視点に関する質問が相次ぎ、大いに盛り上がった人生塾でした。
和歌山大学観光学部と協定を結んでいる、長野県の飯田市との農家民泊を通しての交流や市長の視点、町民
の視点など、影響を受けたり与えたりする利害関係者についてなど、観光による活性化の本質に少し近づい
た気がします。
滞在型重視のヨーロッパと日本、経営戦略の視点から観光を見て、観光の範囲・運営・マトリックス分析な
どを含めて、使命の確定が大切だと納得し、個人利益と相互利益に文化的要因を絡めて思考して行きたいと
感じました。
竹林浩志先生、大変お忙しいところ人生塾のためにパワーポイントの資料をご準備いただき、分かり易い理
論と解説を本当にありがとうございました。
先生には是非、これからの観光立国を目指す日本と関西、和歌山のために多くの関係者が関わり、観光関連
で潤うことが出来るトータル戦略の策定を、大いに期待しております。

著書・論文:

大橋昭一/竹林浩志著『ホーソン実験の研究 -人間尊重的経営の源流を探る-』2008年、同文舘
ジョン・トライブ著、大橋昭一/渡辺朗/竹林浩志訳『観光経営戦略-戦略策定から実行まで-』2007年
                                     センゲージ・ラーニング


     
文責:研究わくわく人生塾長 渡邊 豊(33期)

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