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2010年7月度研究わくわく人生塾『英国のパブリック・フットパスとコモンズ』

2010年7月14日(水)18時30分から21時
研究わくわく人生塾

講 師:国立大学法人和歌山大学経済学部副学部長
    大泉英次(おおいずみ えいじ)先生
    経済学博士(京都大学)

参加者10名

テーマ:『英国のパブリック・フットパスとコモンズ』

英国のパブリック・フットパスは、環境・景観の保全と観光の振興、そして都市と農村との交流の促進を
めざすユニークな制度であり、長い歴史を持っています。
今回、講師が1週間実際に歩いてこられた風景などを写真もまじえてご紹介いただきました。

H22.714大泉研講師1 005

講義内容

大泉教授の専攻は、経済政策、都市・住宅政策であり、土地制度や金融制度の関係も研究されています。
故平松青山大学法学部教授のガイドで、2003年9月に1週間現地調査をされました。
英国特有の土地制度、そして景観・自然保護と地域活性化との関係について多くの発見があったようです。

1.研究目的として土地政策における公・私・共の関係について考えた

  ・都市と農村の交流
  ・国民のアクセス権の保障と農村の活性化の役割
  ・英国カントリーサイド庁(日本の農水省に相当)でのヒアリングと現地調査

2.コモンズとパブリック・フットパス

  ・コモンズとは、かつての農業中心の共同利用地(入会地)が、住民運動の結果、公園あるいは
   ナショナルトラストの管理地になったもの
  ・パブリックフットパスとは、全ての人々が「歩く権利」を認められた公の歩行道。歩行道周辺
   の自然環境、景観を損なう開発は禁止される
  ・1932年に制定され、今日までに総延長22万5000キロに及ぶ

3.パブリック・フットパスと私有地

  ・大部分は農地や林地の私有地に設定されている
  ・「歩く権利」は他人の土地を利用できる権利とは異なる、公的な権利である

4.写真でのパブリックフットパスのご紹介
  風景写真はそれぞれの画像をクリックしてご覧ください。
  各地のインフォメーションセンターにフットパスを示している地図があり、分かり易い 
  
  ・公園全体がパブリックフットパスのウインブルドンコモンとハムステッドヒース
   (ロンドン郊外)  
   1.jpg
  ・ストウ周辺のパブリックフットパス(中部コッツウォルド地域)
   2.jpg
  ・私有地の芝生が広がるオープンスペースもフットパスになっている
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  ・フットパスの中での標識も様々である
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  ・牧場の中もフットパスだが、柵内で馬などに蹴られても、自己責任とのこと
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  ・フットパスで点在している村々を巡るのも楽しみの1つ
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  ・ステップやゲートは跨ぐや開けるの自由だが、必ず閉めることがマナー
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  ・もちろんナショナルトラストの中にもフットパスはある
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  ・北部山間地域のイーディル周辺のフットパス
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  ・大小様々な湖のある北部湖水地方のケズウィックとウィンダミア湖周辺はホテルも古いが
   味わいがあり泊まるお客様も多いという
   10.jpg
  ・自転車OKの湖畔巡りのフットパスもある
   11.jpg
  ・ピーターラビットの作者の生まれた村(ヒル・トップ)も当時の景観が維持されている
   12.jpg
 
5.パブリック・フットパスの指定

  ・政府機関が作成する道路地図(公道図)により確定される
  ・5年おきに更新される

6.パブリック・フットパスと市民運動

  ・維持拡大を求めて運動する市民団体であるランブラーズ協会は、全英で14万人以上の会員を擁する
  ・官民(カントリーサイド庁とランブラーズ協会)と地主の協力で支えられている

7.パブリック・フットパスと農村政策

  ・地主を説得しつつ、パブリック・フットパスの更新、あらたな指定に取り組む
  ・バイタルビレッジ(農村活性化)政策の重要な一環として位置づけられており、農業・農村の
   多面的役割としての食料生産、環境保全、観光、レクリエーション、教育に役立っている

                                         以上

H22.714大泉研講義風景1 002

参加者からは、私有地にフットパスが設定され、税金・補助金上での優遇もない事を聞いて、イギリスの懐の深さや
土地貴族の誇りを感じた方が多かったです。日本ではなかなか出来ないかも知れません。
大泉英次先生、大雨で大学が休校になり交通機関もマヒし、足元の悪い中ありがとうございました。
パワーポイントの資料もご準備いただき、画像がふんだんでイメージが涌きやすかったと好評でした。
皆でイギリスに行こうという声も聞かれました。
先生には是非、これからの日本での農地や宅地の有効活用として、イギリス体験からのパブリック・フットパ
スを応用した政策提言を大いに期待しております。

著書:『土地と金融の経済学』(1991年)
   『住宅経済の構造変動』(1994年)
   『空間の社会経済学』(2003年)
   『地域再生への挑戦』(2008年)


報告・文責:研究わくわく人生塾長 渡邊 豊(33期)

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